まだ間に合う!2017年度・「調理師免許試験」を受けてきたヤスパパが今年受験予定の方への傾向と対策・アドバイスをまとめてみた!
どうも、ヤスパパです!
先日の2017年8月27日(日)に群馬県高崎市で行われた調理師免許試験を受けてきました。
私、ヤスパパは大阪府阿倍野にある辻調理師専門学校の洋食専門コースを卒業しているんですが、本校とちがって専門コースでは実習の割合が多く、学科(座学)のカリキュラムが少ないため卒業と同時に調理師免許取得の資格はもらえていませんでした。
(調理師の専門学校を卒業すると調理師免許取得の資格が自動的に頂けるのが一般的ですね!)
いや~、若い時はレストランで即戦力となるためには実習が重要だとばっかり考えて資格の重さを理解しておりませんでした。お恥ずかしい…。
という事で、受験資格はあるので将来的にも持っていて困るものでもないという事で今年受験してきました。
早速、ヤスパパが試験勉強と実際の試験から経験した中で「傾向と対策」「アドバイス」を独断と偏見でご紹介して参ります!
○試験日程
埼玉県在住のヤスパパがなぜ群馬県の調理師免許試験を受けたかというと、「各都道府県によって開催される日程が違うから!」です。
※試験は各都道府県ごとに日程が決められていて基本的には年に1回行われます。
(東京と神奈川県は年に2回開催されます。)
今年の埼玉県の試験日程よりも群馬県の方が早くて、スケジュール的にも調整しやすかったので群馬県での受験となりました。
○受験資格
まず、受験資格ですが基本的には下記の2点です。
・中学校以上卒業している事。
・日本の調理の現場で累計2年以上従事している事。
その他、細かい条件は各県の受験資格をご参照下さい。
○願書の配布と提出
願書の配布と提出ですが、ここで特に重要なのは「提出期間」です!
①願書の配布
試験の4~5か月前の1か月間。
各県の保健所や保健福祉事務所で行われ、郵送での受け取りも可能なことが多いです。
※配布期間は約1か月と余裕があり、郵送での取り寄せも可能。
(中には期間が短い県もある為事前に受験希望の県の確認が必要。)
②願書の提出
提出期間は配布期間中の1か月。又は以降の決められた日程となります。
ちなみに群馬県の提出期間は以降の決められた平日の3日間。
(お昼休みの1時間を除いた時間帯でした)
しかも、郵送は不可!直接持参以外、認められていません!
【原則は本人持参ですが、代理人でも可能みたいです。】
書類に不備があった場合は受理してもらえないので2度手間にならないように書類に関しては入念にチェックしておきましょう。
☆3日間の場合は可能な限り提出期間初日の早い時間帯に行くのがベストです!
いくら書類をチェックしていても万が一が起きた場合に書類を用意しなおして再提出する余裕を残しておくことが重要です。
最終日で書類が間に合わないと以降に行われる他府県の願書受け取りからやり直しですからね~。
スケジュール的に受験可能な県が残っている可能性があるとは限らないですから願書の提出に関してはしっかりと計画を立てておいた方が得策ですね。
○必要書類
①受験願書(正)
②受験願書(副)
③調理業務従事証明書
④学歴証明書類
(卒業証明書)
⑤写真
必要書類は各県の書式があり、基本的には願書の中に同封されています。
中にはインターネットで配信されている県もあったので、その場合はプリントアウトして使用します。
必要書類の中で注意が必要なのは③④ですね。
③調理業務従事証明書
これは受験資格の「累計2年間調理業務に従事していた。」と証明するための書類で基本的には働いている上司や責任者の署名捺印(社印や役職員)が必要です。
もし、以前飲食店で勤務していて今は他職種で働いている場合は、以前の会社に記入してもらう必要が出てきます。しかも現在営業していなかった場合は以前の経営者やオーナー個人に記入してもらわなければいけません。
ヤスパパの場合も以前働いていたレストランは無くなっていたので、以前のオーナーシェフに連絡を取り、記入してもらう必要がありました。
この時、重要なのは社印や役職員が無い場合は記入者の実印の押印と印鑑証明が必要になるので注意が必要です。
ここまで来ると、自分個人で行う事が出来ないので願書の配布期間以前に相談して準備してもらっておくとスムーズに用意できます。
④卒業証明書
これは大抵「卒業証書」と一緒に保管しています。
卒業証書の筒の中ですね。
もし、無くしてしまった場合は再発行が必要で、受け取りは基本的に学校の窓口なので事前に用意しておく方がイイですね。
地元から離れてる場合には代理でとりに行ってもらって送ってもらう必要があります。
※必要書類で分からないことがあれば、願書に記載されている問合せ先に聞いて指示に従うことが大切です。
繰り返しますが、書類に不備があった場合には受理されず再提出となり、本人持参で改めて提出しに行かなければなりません。
願書が受理されると受験手数料を支払って受験票が渡されますので、後は受験に向けて勉強するだけですね。
○勉強方法
基本的には独学で本屋さんにある参考書を1冊選んで勉強するのが一般的ですね。
あとはインターネットなどで過去問を解いていく方法があります。
ちなみに群馬県では受験のための講習会を実施していたんですが受講料が確か18000円だっため諦めました。合格率は高いみたいなんですが高すぎますよね~!
実際に試験を受けて感じた事なんですが、まずは過去問を出来るだけ挑戦してそのあとに参考書で復習するのが効率的だと思います。
この手の参考書は各項目にそって必要事項が書かれているだけなので飽きやすく退屈なんです。
先に過去問を解いておくと、問題として出てくる個所や「ひっかけ」の部分などの傾向を把握した状態で復習できるので勉強がはかどりました。
ヤスパパも過去問:参考書=7:3くらいの割合で行いました。
ヤスパパが使っていたサイトです。
年度別や教科別、ランダム出題があり各出題にわかりやすい解説もあってとっても便利でした。
○試験問題の傾向と対策
調理師試験の合格基準として言われているのが「6割の正解と各教科0点無し」という事です。
・出題は全60問なので6割の正解は36問という事になります。
・重要なのは「各教科0点が無いこと」
いくら高得点でも1つの教科で0点だった場合は不合格になるといわれています。
「群馬県」今年の教科別の出題数をご紹介。
・公衆衛生 9問
・食品学 6問
・栄養学 9問
・食品栄養学 15問
・調理理論 18問
・食文化概論 3問
色々調べても大体出題数は似た感じでした。
ここで重要なのは食文化概論の3問ですね。
出題数が少ない教科は0点になる可能性が高いですから、試験直前の見直し時間に充てることをお勧めします!
①問題の傾向
問題の傾向として、難易度をつけて分けてみました。
・誰にでもわかる常識的な問題ー〇
・過去問や参考書を勉強していれば大抵わかる問題ー△
・最新の事項や専門的すぎてほぼわからない問題ー×
これを今年の問題に当てはめると
〇ー24/60
△ー27/60
× ー9/60
各教科においては大体〇:△:×=3:2:1くらいの割合。
②試験の対策
上記の数字を見る限り、しっかり勉強していれば51問は正解出来るので合格基準の36問は安全圏ですね。
やはり、注意が必要なのは問題数の少ない食文化概論。
あと今年受験して感じたのは問題の誤りを示せという出題が多く「ひっかけ問題」に注意する事ですね。
試験時間はたっぷり2時間あります。(時間が来るまで退出は出来ません)
始めの1時間あれば問題を一周するのにおつりがくるくらいなので、残りの時間でしっかりと見直しを行いましょう。
問題の中で「正しいことを選ぶ」のと「誤りを選ぶ」のが混乱して間違えている箇所があったりします。又、冷静に考えればおかしいことが回りくどく書かれていたりするので引っ掛からないように注意が必要ですね。
〇まとめ
・受験計画は願書配布期間以前から立てておきましょう。
・願書提出は原則本人。不備があった場合に備えて早めに提出しておきましょう。
・受験勉強は過去問7割:参考書3割
・合格基準は36問/60問 各教科0点無し。
・試験前の見直しは問題数の少ない食文化概論。
・正誤のひっかけ問題に注意。余った時間は見直しに集中。
各県ごとの合格率は6~7割と高めなのであまりナーバスになることは無いと思いますが、勉強期間がとれなかったり漠然と不安がある方の参考になればと思います。
それでは皆様の合格を祈っております。
ではでは、今日はこのへんで、ごきげんよう~。